Lei Maile







 よく知られたかぐわしさ……。
 (それは)まさに感覚を満たしてくれるもの。
 ホントにうっとり、しかも心地よくって。
 ぼくが大切にするmaileのleiだもの。
 
 晴れやかなメロディが、かぐわしく美しいleiを身につけたときの、なんとも満たされた気分そのもののようにこころに響く『Lei Maile』。Maileといえば、さわやかに香るその葉を連ねたleiが、hula、とくにkahiko(古典)のパフォーマンスの際に使われることも多く、古代からハワイのひとびとが大切にしてきた植物種のひとつ。その香りがよく知られている(kaulana no* ke 'ala)と歌われるのはそのためでもあると思われますが、作者が大切にしているmaile のlei(lei maile ho'oheno)は、自分だけの大切な(ku’u)もの、つまり、かけがえのない誰かのことを指しているようです。

 ぼくのからだをそっとなでるよう……。
 そう、君のさわやかな香りでね。
 ぼくはすっかりそのかぐわしさに包まれて、
 肌がしびれるような、そんな感じ……。

 あぁ、いままさに、さわやかなきみの香りで(me kou 'ala anuhea)、ぼくのからだがやさしく触れられている(hahani mai)……ここでは、じかに身に着け、その感触や香りをダイレクトに楽しめるleiによって、愛するひとの魅力がやや官能的に描写されているような印象があります。そう、その香りでもってからだ全体が包まれ(punia iho au)、肌を震わせるような刺激を受けて恍惚としている、そんな感じではないかと……。(愛するひとの)香りしか感じないふたりきりの世界で、最高の喜びをわかちあうひとときが描写されているにしては、ややメロディに陰影が少ない気がしますが、それを補って余りあるほど、美しい香りの描写だと思われます。

 きみとぼくは、深い思いでもって結ばれてる。
 ぼくは、誇らしい気持ちで(きみである)leiを身につけるよ。
 (これから)ずっと、いついつまでも……。

 そう、二人はalohaでもってしっかり結ばれている(hihi ho'i i ke aloha)……「きみとぼくとは」('o 'oe no* a 'o au)と勢い込んで歌われるところに、「あなたしか見えない」的な純粋さや、その思いの強さが感じられます。そして、そんな気持ちをひとことで表現すると、(きみの象徴である)leiを誇らしく身に着ける(lei no* au me ka ha'aheo)となるわけですね。大切なLeiは、いわばかけがえのないひとの存在そのものなわけですが、その香りが周囲におよぼす影響力を思うと、その魅力や精神性を象徴するものでもあるといえるかもしれません。

 (ずっと歌ってきたのは)きみを思う宝物(のようなこの気持ち)。
 ぼくらの結びつきに、幸多きことを願って……。
 さぁ、ぼくら二人の愛をしっかり紡いでいこう。
 ぼくが大切にするmaileのlei(にこの歌を捧げます)。
  
 ねぇきみ、これからも二人でしっかり愛をつむいでいこうね(wili a pa'a ke aloha a ka*ua)……と、これ以上にない甘さで締めくくられる『Lei Maile』。ずっと(no na* kau a kau)寄り添っていくために、なにはなくとも二人で(a ka*ua)しっかり関係を作っていくことが大切(wili a pa'a)―そんな、愛のキホンを思い出させてくれた一曲でした。

by Kalikoll*hau Paik(lyrics)/Mark Yamanaka(music)
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