E Maliu Mai







 ねぇ、ねぇ……。
 私のいとしいひと。
 温かい愛で応えてほしいの。

 E maliu mai
 E ku'u ipo
 Me ke aloha pumehana

 hui
 ねぇ、ねぇ……。
 (つまり)大好きなの。
 あなたの愛でもって抱きしめて。そう、特別なleiのように……。

 E maliu mai
 E ku'u ipo
 Me ke aloha lei makamae

 (あなたが)ほしい。
 あなたは私のものなんだから。
 やさしいささやきで包んでほしいの。  

 Ko'u i'ini
 Na'u 'oe
 Me kou leo nahenahe

 月明かりのもと、遠くから響く波の音を聞きながら、うっとり見つめ合う二人……そんな光景が自ずと目に浮かぶ『E Maliu Mai』。とろけるようなメロディにのせて歌われるのは、要するに「ねぇ(聞いて)」(e maliu mai)ということだけだったりするのがまた、微笑ましいというかくすぐったいというか……でも、そんな夢見るようなひとときが、夢ではなく現実に訪れることってあるものなんですね。お互いにすべてをゆだねあえるという、もうそれだけで幸せであるような、とくべつな誰かとのとくべつな関係……。そうして、「e maliu mai」という呼びかけに応えてくれた「ku'u ipo」(愛するひと)は、特別なlei(lei makamae)を授けられるときのように、やさしく、このうえない香りをともなって、この私の肌にふれてくれるものなのです。
 そんな、肩を寄せ合う恋人同士が、さぁこれから(!?)という期待に胸膨らませるときの、あまい雰囲気が充満しているように感られる『E Maliu Mai』。後半には、「na'u 'oe」(あなたがほしい)といった直接的な表現もあってドキッとしますが、作者がパートナーの男性への思いを歌ったもので、二人の結婚式で演奏されたと聞くと納得って感じ……。それにしても、あまりにことば数が少な過ぎやしないかと思ってしまうこのmele。饒舌さではなく、熱い吐息でしか伝えられないメッセージがあることを教えられたような、そんな気がしています。

by Irmgard Farden Aluli(1950)
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