Ka 'Ohaohala







 Pe'ehalaの風(に思いを馳せてみる)。
 それは、Pe'epu*halahinanoの雨に、甘いことばでささやいたりしてるのかな……と。 

 Ha*ma*kuaのことを、ぼくはいままさに思い出していたんだ。
 おだやかに緑生い茂るあの土地のことを。

 あるはれた日、どこまでも続くかと思われる海岸線を、気ままにドライブしながらふと口ずさんでみたような、最高にご機嫌な気分を感じる『Ka 'Ohaohala』。歌の舞台はHawai'i島の東側、Hiloから北のWaipioあたりに至るまでの海沿いをたどるHa*ma*kuaコースト。Pe'ehalaの風が、「Pe'epu*halahinanoの雨にささやきかける」(pa*wali ana i ka Pe'epu*halahinano)なんて、雨まじりの風がよほ心地よい地域なのかもしれません。そしてなにより、自分が大好きな土地のことをとびきり美しいことばで語ろうとする、作者の意気込みみたいなものを感じさせる表現だと思います。そうして伝えたいのは、「豊かに生い茂っている」(ka*pa'ipa'i ana)その土地の美しい姿……というわけで、Ha*ma*kuaといえば思い起こされるあれこれ、作者の目に浮かぶ光景が語られていきます。

 Honohinaの緑豊かな土地には、
 鳥たちが木々の梢でご機嫌に歌ってる。

 Honohinaは、Hiloから北に20キロメートルほどのところにあるHonomuに含まれるまち。木々の高いところで(i ka e*ulu)、鳥たちが楽しげに歌っている('ole*hala na* manu)……なんだか絵のような情景が目に浮かびますが、鳥たちがご機嫌でいられる空間なら、きっと人間にとっても快適なはず。観光客が訪れる場所ではないかもですが、それだけにホンモノのハワイに出合えそうな予感がします。

 'O'o*kalaではりっぱな波頭(が水しぶきを上げる)、その上空を、
 'I'waたちが(ゆうゆうと)飛び交っていたりして。

 ここに登場する'O'o*kalaは、先に歌われたHonohinaから、さらに20キロメートルほど北上したあたりにあるまち。先のバースでは山側の木々に目が向けられていましたが、ここでは海辺に見られる風景が語られています。「長く続く大きな波」(ke kai po'i 'onaulu loa)が空に向けてそそり立つあたりに、ゆうゆうと羽を広げて滑るように空を舞う鳥、'i'wa……と、まなざしが山から海に向かっても鳥が登場。海も空も、とにかく広々と視界が開かれていて、思わず遠くをながめてしまう……そんなHa*ma*kuaが想像されますが、日々の生活に追われるせわしなさとは無縁の、空飛ぶ鳥たちのように自由な時間が流れている地域なのかもしれないと思ったりもします。

 すばらしい(その土地にまつわる)話がこころに響いたかな。
 Ha*ma*kuaの緑豊かな美しさを歌ってみたんだ

 雨と風、鳥たちのさえずり、波しぶき、そして生い茂る緑。えっ、それだけ!?という印象がないでもない『Ka 'Ohaohala』ですが、土地が豊かであること(ka 'ohaohala)は、なにより命を育む環境があたりまえにそこにあることなのだと思います。そしてそれは、法律や社会制度、ライフラインといった人為的なシステムではなく、それらとは別の次元で考えるべきものではないかとも……。少なくとも、人間も自然の一部分であること、というか一部分でしかないことは明らかで、私たちは、このことにもう少し意識的かつ謙虚になるべきではないか?!なんてことを、ふと考えさせられた一曲でした。

by Kuana Torress Kahele
スポンサーサイト