Leolani







 聞いてくれないか。
 ぼくの思いのたけを。
 涙が止まらない(そんな気分で歌うよ)。
 この(ぼくらの)関係は終わらないよね。
 Leolani、きみはすてきだ。
 ぼくのこと忘れないで、大好きだよ……。

 Auhea wale ‘oe
 Me ku’u aloha
 Kulu ka waimaka
 Pau ’ole no* ke*ia
 He u'i ‘o Leolani
 Don't you forget me my love

 ゆらぎなく刻まれるウクレレの音色に、思いを伝えようとする誰かに寄せる愛情の深さや、いましかない的な一途さを感じる『Leolani』。「大切な思い(とともに)」(me ku’u aloha)というフレーズが、あらためて手紙をしたためようとするときの、ちょっとかしこまった気分みたいなものを感じさせますが、「涙しながら」(kulu ka waimaka)、「終わらない」(pau ’ole)ことを願っている……とくれば自ずと連想されるのは、やはりつらく悲しい別れのシーンでしょうか。多くが語られないことが、逆に失ったものの大きさを伝えているように思われますが、離れていくひとに対していえることといえば、「(せめて)忘れないで」(don't you forget me)の一言しかないのかもしれません。

 ぼくはここで、こうして待っている。
 あふれる思いをたずさえて。
 きみはいとしいひと。
 ねぇ、どうか思いを受け止めて。
 Leolani、きみはすてきだ。
 ぼくのこと忘れないで、大好きだよ……。

 Eia au e kali nei
 Me ku’u aloha
 Ho'oheno ana ‘oe
 Auhea wale ho'i ‘oe
 He u'i ‘o Leolani
 Don't you forget me my love

 「ぼくは(いま)ここで待ってるよ」(eia au e kali nei)……おそらく、待っても仕方がない状況ではないかと思われますが、それでも愛おしいい君(ho'oheno ana ‘oe)の面影を追ってしまうみたいな、どうにも思いを断ち切れない心境がうかがえます。そう、やっぱり君は、ぼくにとって「Leolani(という名にふさわしい)素敵なひとだから」(he u'i ‘o Leolani)……*。そうして、なんども繰り返される「(せめて)忘れないで」(don't you forget me)というこころの叫びは、喪失感を抱えながらも前を向いて生きるための希望であり、最後のお守りでもあるに違いありません。

by Josh Tatofi

*:Leolani(文字通りの意味は「天から聞こえてくるような(聖なる)声」)を、思いを寄せるひとそのものとして訳しています。

※この訳および解釈は、聴きとったハワイ語からの印象を記したものであり、作者の意図や歌の背景については考慮されていないことを申し添えます。
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